いつも、日本で国賓などをお迎えした際のおもてなしで供されるお酒をご紹介していますが、今回は日本の天皇皇后両陛下が外国を訪問された際に、どのような飲み物でおもてなしをお受けになったかをご紹介したいと思います。
2000年5月23日、平成の天皇皇后両陛下は国賓としてオランダをご訪問になり、その夜、ベアトリクス女王主催の歓迎晩餐会が王宮で催されました。
戦時中のインドネシアにおけるオランダ人捕虜の戦後補償問題を背景に、日本とオランダの関係には長年厳しいものがあったことから、戦後初めての天皇のオランダ国賓訪問は大変画期的なことでした。
晩餐会では、次のような飲み物が供されました。
シャンパーニュの代表的なメゾンとして知られるテタンジェ。グラン・クリュ格付けのシャルドネが集中している コート・デ・ブランのブドウを最も多く使っている生産者の1つです。
先日ご紹介したように、ノーベル賞の晩餐会でも供されるなど、華やかな饗宴の場で愛されているシャンパーニュです。
楽天市場では750mlのボトルを5,000円以下で買えるお店もありますので、是非お値ごろなテタンジェを見つけられてみてはいかがでしょうか。
「世界最高峰の白ワイン」、「白ワインのプリンス」と称賛され、数あるブルゴーニュのアペラシオンの中でも白ワインの頂点とされているピュリニー・モンラッシェのワインです。豊富なミネラルと酸を湛えたワインを生み出す産地として知られています。日本の宮中晩餐会でもたびたび登場しています。
シャトー・ラ・ポワントは、ポムロル地区の中でも3番目に大きい22haを所有するシャトーです。生産量が多く、広く売られてきました。総じてまろやかで果実味に富み、単純で気前の良い味と評されてきました。メルロ種主体の柔らかい味わいをお楽しみいただけます。
天皇皇后両陛下が海外を訪問された際も、日本と同様に最高級のワインでおもてなしをお受けになっていることがお分かりいただけたかと思います。
日蘭関係の「歴史的な雪融け」を彩ったワインの数々、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。