今回も、いつもとは少し趣向を変えて、英王室のおもてなしで振る舞われるお酒をご紹介したいと思います。
2005年、イギリス・グレンイーグルズ(Gleneagles)でG8サミット(先進国首脳会議)が開催され、7月6日夜、各国の首脳たちのために、エリザベス女王主催による夕食会が催されました。
この夕食会では、G8全ての国のアルコールを振る舞うという計らいがあり、食前酒には、アメリカ・カリフォルニアのスパークリングワインとフランスのシャンパン。メインの白ワインはドイツ、赤ワインはイタリア、デザート酒はフランス。食後酒には、ロシアのウォッカ、カナダのウィスキー、日本の酒、イギリスのスコッチが用意されました。
【食前酒①(アメリカ)】カルテット アンダーソンヴァレー ブリュット
アメリカ・カリフォルニア産のスパークリングワインです。
QUARTET ANDERSON VALLEY BRUT ROEDERER ESTATE(楽天市場)
【食前酒②(フランス)】ルイ ロデレール ブリュット プルミエ
ルイ・ロデレールは、イギリスの専門誌『ドリンクス・インターナショナル』の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2020」にて、クリュッグやボランジェなどのメゾンを抑え2年ぶりの第1位に選出されました。
LOUIS ROEDERER BRT PREMIER(楽天市場)
【白ワイン(ドイツ)】ヨハン・ヨゼフ・プリュム ヴェーレンナー・ゾンネンウァー リースリング・シュペートレーゼ
蜂蜜の香りの中にグレープフルーツやピーチ、パイナップルの濃縮した香りが感じられ、なめらかで豊かな酸味と、甘味のバランスが絶妙な白ワインです。
Joh Jos Prum Wehlener Sonnenuhr Riesling Spatlese(楽天市場)
イタリア有数のワインメーカー「オルネライア」が手掛けた「マッセート」は、メルロ種のみを使用した伝説的ワインとして世界から称賛されています。
シャトー・クリマンのワインは甘口貴腐ワインで、世界最高の甘口ワインの産地として知られるフランス・バルサックの第1級格付けを獲得しています。非常に低く抑えた収量のため、市場に出回る数と日本に入ってくる数も限られている極上の逸品です。
Chateau Climens 2004 AOC Barsac 1er Cru Classe Sauternes(楽天市場)
日本でもおなじみのロシアのウォッカです。
1939年、イギリス国王として初めてカナダを訪問したジョージ6世への献上酒として誕生しました。国王の王冠からヒントを得たとされる優美なボトルも特徴的です。
CANADIAN Whisky whiskey kawahc(楽天市場)
日本でもおなじみの「白鶴」です。白鶴というと「まる」のイメージが強いですが、様々な商品が製造されていますので、是非飲み比べられてみてはいかがでしょうか。
【食後酒④(イギリス)】ロイヤル・ロッホナガー 12年 シングルモルト(スコッチウィスキー)
ロッホナガー蒸留所は1845年に創立され、王室御用達となっています。スコットランドの老舗蒸留所では3番目に小さく、スコットランドのシングルモルトウイスキーの中で最も希少性の高い銘柄の1つとされます。今でも伝統的な開放式のマッシュタン(麦芽糖化槽)、蒸気加熱の蒸留器、ワームタブ(蛇管型冷却装置)を使用しています。
サミットの開かれたグレンイーグルズはスコットランドにありますので、このウィスキーが選ばれたのもうなずけますね。
外国のお客さまにその国のお酒を振る舞うというのは、とても素敵なおもてなしですね。エリザベス女王の夕食会をヒントに、大切な人への贈り物や記念日用として、とっておきのワインをお探しになってみてはいかがでしょうか。