以前、2019年5月27日に令和初の国賓として来日したドナルド・トランプ大統領及びメラニア夫人を歓迎する宮中晩餐会で供されたワインをご紹介しましたが（記事はこちら）、同年6月には国賓としてイギリスを訪問し、エリザベス女王主催の歓迎晩さん会でもてなしを受けました。
その際供された飲み物は以下のとおりです（参考記事）。
【スパークリングワイン】ウィンザー・グレート・パーク・ヴィンヤード
ウィンザー・グレート・パーク・ヴィンヤード（Windsor Great Park Vineyard）は、エリザベス女王の居城・ウィンザー城がある女王所有の2020haに及ぶ広大な自然公園「ウィンザー・グレート・パーク」で醸造されているスパークリングワインです。
かつてこの公園内にはブドウ畑が存在していたと伝えられており、2011年に畑が再建され、スパークリングワインの醸造が始められました。
まさに女王の自家製スパークリングワイン。日本でいえば、宮内庁御料牧場でスパークリングワインが醸造されているようなものですね。
ちなみに、2018年のヘンリー王子の結婚式がウィンザー城で行われた際にも供されたそうです。
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【スパークリングワイン】ハンブルドン クラシック・キュヴェ・ロゼ
ハンブルドン クラシック・キュヴェ・ロゼ（Hambledon Classic Cuvee Rose NV）は、ハンプシャーのサウス・ダウンズに位置するハンブルドンの畑でとれたブドウから造られています。ハンブルドンの畑、1952年にガイ・ソールズベリー・ジョーンズ少将によって設立されたイングランド最古の商業用ブドウ畑であり、クオリティの高いワインを世に送り出しています。
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【白ワイン】ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ プレミエクリュ モルジョ クロ・ド・ラ・シャペル モノポール
ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ プレミエクリュ モルジョ クロ・ド・ラ・シャペル モノポール サッシャーニュ・モンラッシェ（Louis Jadot’s Domaine Duc de Magenta, 1er Cru Morgeot Clos de la Chapelle Monopole, Chassagne-Montrachet）は、ブルゴーニュでも有数のネゴシアン・エルヴール（酒商）であるルイ・ジャド社（1859年創立）が生産するワインです。
シャサーニュ・モンラッシェ一級畑（プレミエクリュ）のベスト3に入る銘醸畑「モルジョ」の中にある、マジェンタ公の単一所有畑（モノポール）である「クロ・ド・ラ・シャペル」のブドウで生産される、凝縮感のある力強く豊かな白ワインです。年間約9,000本しか生産されないそうです。
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シャトー・ラフィット・ロートシルト（Chateau Lafite Rothschild）は、日本の宮中晩餐会でもしばしば登場するフランスの最高級ワインです。
メドックに4つある第1級格付けワインの中で、シャトー・ラフィット・ロートシルトは、しばしばその筆頭に挙げられています。
トランプ大統領の歓迎晩さん会では、1990年ものが振る舞われたそうです。
上記のほか、ポートワインのチャーチルズ（Churchill’s 1985 Vintage Port）が振る舞われたとのことです。
日本の宮中晩餐会と比べてみると、白赤とフランス産の最高級ワインが振る舞われている点は同じですが、日本の宮中晩餐会ではシャンパンが常に「ドンペリ」なのに対し、英王室は英国産スパークリングワインを採用するなど、自国産のワインも一部に取り入れていることが分かります。日本では、首相主催の晩餐会で日本ワインが積極的に活用されていますが、今後は宮中晩餐会でも日本ワインが振る舞われる日が来るかもしれませんね。
