今回は、少し時代をさかのぼり、昭和初期の宮中の晴れの宴席で振る舞われていたワインのご紹介です。
1928年、昭和天皇の即位の礼が行われましたが、その際に行われた饗宴で振る舞われたワインは、下記のとおりです。
「ポメリー」は、1874年に辛口シャンパン(ブリュット)を世界で初めて製造した革新的なシャンパーニュメゾンです。
メジャーなシャンパンの中でも、比較的手頃な価格設定ながら、その安定した高い品質は、世界中で愛されています。
ロゼなども販売されていますので、下記のリンクからお好きなポメリーのシャンパンをお探しになってみてはいかがでしょうか。
「シャトー・ディケム」は、世界最高の極甘口白ワインである貴腐ワインの生産者として知られています。
1855年パリの万国博覧会の際、ジロンド県産白ワイン部門の格付けで、これを凌ぐものはない最高級品ということで唯一「特別1級」に指定されています。
よいヴィンテージのものは熟成に20年以上かかるとされ、100年以上経っても、その輝きは失われないといわれています。
残念ながら、1914年製のシャトー・ディケムを手に入れるのは極めて困難ですが、他の製造年度のシャトー・ディケムはいくつも販売されていますので、下記のリンクからお好きなシャトー・ディケムの白ワインをお探しになってみてはいかがでしょうか。
「シャトー・オー・ブリオン」は、パリ万国博覧会開催に際し行われた1855年のボルドーワインの格付けで、第1級( Premier Grand Cru )に位置付けられ、他の3本がメドック産であった中、唯一のグラーヴ産第1級ワインとなったことで知られています。19世紀、シャトー・オー・ブリオンの価格は、他のどのボルドーワインよりも常に高価であったと伝えられています。全般的に高価ですが、少しでも安く手に入れるためにも、下記のリンクからお好きなシャトー・オー・ブリオンの赤ワインをお探しになってみてはいかがでしょうか。
昭和天皇のご大礼で振舞われたコニャックは、グランド・シャンパーニュ地域の葡萄だけを用いたコニャックだったようです。
そもそも「コニャック」とは、フランスのコニャック地区の法定地域内で造られるブランデーのことを指します。
この地区は6つの等級に分けられており、上級から順に、グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ボルドリー、フォンボア、ボンボア、ボアオルディネールという名前が付けられています。
この中で「グランド・シャンパーニュ」は、コニャックのブランデー用葡萄の取れる最良の産地と言われており、生産量は少なく、非常に高品質で地元フランスでも高い評価を受けています。
昭和天皇のご大礼という、歴史の中の出来事で振舞われたワインは、さすがに1世紀以上前に生産されたワインが中心であるため、そのワインそのものを手に入れることは大変困難ですが、同じ銘柄のワインをより手頃な価格で楽しむことは可能です。
特別な日や大切な人への贈り物に、是非これらの由緒あるワインをお選びになってはいかがでしょうか。